• 英名:Ponatinib Hydrochloride
  • 商品名:アイクルシグ錠(大塚製薬株式会社)

薬物動態パラメータ

FAefubCLtotVdB/P ratioCL/FVd/F
(%)(%)(mL/min/kg)(L/kg)
10.0010.96

薬物動態的特徴

  • 消失臓器:肝代謝型
  • CL:肝固有クリアランス依存
  • Vd:大
  • タンパク結合:binding sensitive

吸収

  • P-gp、乳癌耐性蛋白および多剤耐性蛋白の基質(2.7.2 臨床薬理試験 p.18)

食事の影響

性差

分布

  • 血漿タンパク結合:ヒトにおいて、検討された濃度範囲で99.91〜99.94%(平衡透析法)(審査報告書 p.16)
  • 血液/血漿中濃度比: 0.94〜0.99(審査報告書 p.16)
  • 本薬は P-gp、BCRP、OATP1B1 又は 1B3 及び OCT1 の基質ではない(審査報告書 p.20)

代謝

  • 主代謝酵素はCYP3A4 (審査報告書 p.16)

排泄

  • 尿中の総放射能に対する未変化体の割合は 1%未満(審査報告書 p.35)

母集団薬物動態(PPK)解析

  • CL/F :性別及び血清アルブミン
  • V1/F :BMI
    • 性別、血清アルブミン及び BMI がPK に臨床上問題となる影響を及ぼす可能性は低い(審査報告書 p.34)

腎障害のある患者

肝機能障害のある患者

  • 開始用量を 30 mg に減量することが推奨(審査報告書 p.35)
  • 肝機能障害の重症度に伴い本薬の曝露量(Cmax及び AUCinf)が増加する傾向は認められなかった(審査報告書 p.33)
    • 健康成人と比較して、Child-Pugh 分類 AでCmax及び AUCinfが増加
    • 健康成人と比較して、Child-Pugh 分類 B 及び C の患者では低下
    • 肝機能障害患者で t1/2 が延長

PK-PD

  • AUC(1 日あたりの平均値)の増加に伴い、膵炎の発現率が増加する傾向(審査報告書 p.34)

参考

論文

2015年
  • Clin Pharmacol Drug Dev. 2015 Sep;4(5):354-60. doi: 10.1002/cpdd.182. Epub 2015 May 1.
2014年
  • Clin Drug Investig. 2014 Oct;34(10):723-9. doi: 10.1007/s40261-014-0225-y.
  • Cancer Chemother Pharmacol. 2014 Aug;74(2):341-8. doi: 10.1007/s00280-014-2511-z. Epub 2014 Jun 17.
2013年
  • J Clin Pharmacol. 2013 Sep;53(9):974-81. doi: 10.1002/jcph.109. Epub 2013 Jun 25.

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