薬物動態パラメータ

FAefubCLtotVdB/P ratioCL/FVd/F
(%)(%)(mL/min/kg)(L/kg)

薬物動態的特徴

  • 消失臓器:肝代謝型
  • CL:肝固有クリアランス依存
  • Vd:大
  • タンパク結合:binding sensitive

吸収

  • P-gp、乳癌耐性蛋白および多剤耐性蛋白の基質(2.7.2 臨床薬理試験 p.18)

食事の影響

  • 食後投与したときのAUC およびCmaxの調整済み幾何平均値は,空腹時に比較し,それぞれ約36%および約46%上昇 (2.7.1 生物薬剤学試験および関連する分析法 p.21)
  • 両条件下での有害事象の発現頻度は類似していた(食後投与70.8%,空腹時投与75.0%) (2.7.1 生物薬剤学試験および関連する分析法 p.21)

性差


分布

  • 非結合型分率(unbound fraction:fu)平均値が0.028〜0.063 (2.7.2 臨床薬理試験 p.18)
  • 生理学的濃度のヒト血清アルブミンに対するボスチニブの結合率は高く(fu = 0.046),1-酸性糖蛋白質に対する結合率は中等度(fu = 0.286) (2.7.2 臨床薬理試験 p.18)
  • 血液/血漿中濃度比は約1(2.7.2 臨床薬理試験 p.18)

代謝

  • 主代謝酵素はCYP3A4 (2.7.2 臨床薬理試験 p.18)

排泄


母集団薬物動態(PPK)解析

腎障害のある患者

  • 重度の腎機能障害を有するCML 患者においては,ボスチニブの開始用量を300 mg に減量する必要があることが示唆(2.7.2 臨床薬理試験 p.40-42)

肝機能障害のある患者

  • 肝機能障害を有する被験者では,Cmax が健康被験者の約1.5〜2.4 倍,AUC が約1.9〜2.3倍(2.7.2 臨床薬理試験 p.37-38)

参考

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