• 英名:Sorafenib Tosilate
  • 商品名:ネクサバール錠(バイエル薬品株式会社)

薬物動態パラメータ

FAefubCLtotVdB/P ratioCL/FVd/F
(%)(%)(mL/min/kg)(L/kg)
190.051.33

薬物動態的特徴

  • 消失臓器:糞便排泄(未変化体として約50%、カルボン酸体として19%排泄(添付文書より))
  • CL:
  • Vd:
  • タンパク結合:

吸収

  • 絶対的バイオアベイラビリティは検討されていない

食事の影響

  • 食事の影響あり ⇒ 「高脂肪食摂取時には食事の1時間前から食後2時間までの間を避けて服用すること」(添付文書より)
    • 中脂肪食後に投与した際:空腹時と比べAUC 14%↑
    • 高脂肪食後に投与した際:空腹時と比べAUC 29%↓

性差

分布

  • ヒト血漿蛋白結合率は99.5%
    • 主としてアルブミンに結合(承認申請資料概要:2.7.2.3.1.6)
  • B/P比
    • 血漿/血液間濃度比は1.33であった(承認申請資料概要:2.6.4.4.1、2.7.2.3.1.6)

代謝

  • 日本人固形癌患者に本剤を1日2回反復投与した際,定常状態における未変化体AUCが占める割合は,総AUCに対して約74〜90%であった(添付文書より)
    • 血漿中主代謝物(ピリジン基のN-酸化体)は総AUCの約6〜12%であった

排泄

  • 健康成人4例に14C標識ソラフェニブ100mgを溶液にて単回経口投与し,投与14日目までに投与量の合計96%を回収(添付文書より)
    • 糞中:77%(未変化体として50.7%が,カルボン酸体として19.1%)
    • 尿中:19%(ソラフェニブのグルクロン酸抱合体が14.8%,ピリジン基のN-酸化体のグルクロン酸抱合体が2.7%)

母集団薬物動態(PPK)解析


腎障害のある患者

  • 重度の腎機能障害(Ccr<30mL/min)までの患者において腎機能低下の影響は見られず(添付文書より)
  • 透析患者:検討を行っていない(添付文書より)

肝機能障害のある患者

  • 軽度の肝機能障害(Child-Pugh分類A):AUC 9%↓(添付文書より)
  • 中等度の肝機能障害(Child-Pugh分類B):AUC 20%↓ (添付文書より)
  • 重度の肝機能障害(Child-Pugh分類C)患者:検討を行っていない(添付文書より)

PK-PD

参考

論文

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